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太田市のデザイン注文住宅会社「かなう家」です♪
最近、本当にゲリラ豪雨のような強い雨が多いですね(-_-;)
急に空が暗くなったと思ったら、ものすごい勢いで雨が降ってくる。
昔の夕立とは、少し雨の降り方が変わってきたようにも感じますね~。
都市伝説的には、人口雨を降らしているなんていう噂も(笑)
そんな雨の多い時代だからこそ、今日は少しマニアックですが、家づくりでとても大切な
屋根の「軒」
について書いてみたいと思います。
軒とは、簡単に言うと、屋根が外壁より外側に出ている部分のことです。
最近の住宅では、外観をスッキリ見せるために、屋根の出をほとんどなくした
軒ゼロ住宅
も多く見られるようになりました!
シンプルで、スタイリッシュで、モダンな印象になります。
一方で、昔ながらの日本の家のように、しっかり軒を出した家もあります。
雨や日差しから外壁を守りやすく、落ち着いた雰囲気も出ます。
では、軒ゼロと軒あり、どちらが正解なのでしょうか?
これは、
軒ゼロが悪い、軒ありが正解
という単純な話ではありません。
どちらにも良さがあります。
そして、どちらにも注意点があります。
大切なのは、見た目だけで決めるのではなく、メリット・デメリットを知ったうえで、敷地条件、デザイン、雨仕舞い、日射、メンテナンスまで考えて選ぶことです。

軒ゼロ住宅の魅力
まず、軒ゼロ住宅の魅力は、何と言っても外観のスッキリ感です。
屋根の出が少ないことで、建物全体がシンプルに見えます。
箱型のデザイン。
片流れ屋根のモダンな外観。
黒やグレーを使ったスタイリッシュな外観。
余計な線を減らした、すっきりしたデザイン。
こうした雰囲気とは、とても相性が良いです。
実際、ここ最近の住宅デザインでは、軒ゼロや軒の出が少ない家はかなり増えました。
若い世代のお客様にも、
「シンプルでかっこいい」
「外観をスッキリ見せたい」
「モダンな雰囲気にしたい」
ということで、人気が出たデザインだと思います。
かなう家でも、これまで軒ゼロに近いデザインの家は意外と多くあります。
お客様の好みや、外観デザイン、敷地条件、建物の形によって、軒ゼロがきれいに納まることもあります。
だからこそ、まずお伝えしたいのは、
軒ゼロ=ダメな家
ではないということです。
ただし、軒ゼロには、設計や施工でより注意しなければならないポイントがあります。
軒ゼロは雨漏りしやすいのか?
よく言われるのが、
「軒ゼロは雨漏りしやすいのでは?」
という話です。
ここは、とても慎重にお伝えしたいところです。
軒ゼロにしたら必ず雨漏りする、ということではありません。
ただし、一般的には、軒がある家に比べて、外壁に雨が当たりやすくなります。
国土技術政策総合研究所、いわゆる国総研の住宅に関するQ&Aでも、軒ゼロ住宅は外壁に雨が掛かりやすく、屋根と外壁の取り合い部から雨水が入りやすい納まりになりやすいため、雨水浸入事故の割合が高くなっていると説明されています。さらに、綿密な防水設計・施工がされていない限り、軒の出を充分に確保することを推奨していますと。。
つまり、軒ゼロがすべて悪いということではなく、
雨に対してシビアな納まりになりやすい
ということです。
特に大切なのは、屋根と外壁の取り合い部分です。
雨漏りは、屋根の真ん中からだけ起きるわけではありません。
屋根と壁がぶつかるところ。
窓まわり。
バルコニーまわり。
外壁の継ぎ目。
水切りや防水紙の納まり。
シーリング部分。
こうした細かい部分の積み重ねが、とても大切になります。
住宅あんしん保証でも、軒ゼロ形式の屋根について、軒の出がある場合と同じ納まりや工程で施工すると、防水ラインが不連続なまま雨がかりにさらされ、その部分から雨水が浸入するリスクが非常に高くなると解説しています。
ですので、軒ゼロを採用する場合は、
デザインの良さ
と同時に、
雨仕舞いの設計
防水の納まり
施工精度
点検やメンテナンス
をしっかり考える必要があります。
軒ゼロの注意点
軒ゼロ住宅で注意したい点は、いくつかあります。
まず、外壁に雨が当たりやすいことです。
軒が出ていない分、雨風が強い日には、外壁や窓まわりに直接雨がかかりやすくなります。
その結果、外壁の汚れや劣化が出やすくなる場合があります。
もちろん、外壁材の種類や仕上げ、方角、周辺環境によって違います。
ただ、軒がない分、外壁そのものが雨や日差しを受け止める割合は増えやすくなります。
次に、屋根と外壁の取り合い部分の雨仕舞いが重要になります。
ここがきちんと考えられていないと、雨水が入りやすい弱点になってしまうことがあります。
そして、施工精度もより大切になります。
設計図ではきれいに見えていても、現場での防水紙、水切り、板金、シーリングなどの納まりが不十分であれば、将来的な不具合につながる可能性があります。
さらに、定期的な点検やメンテナンスへの意識も大切です。
軒ゼロは、外壁やシーリングが雨にさらされやすくなる分、劣化状況を早めに確認することが大切です。
特に最近のように、短時間で強い雨が降ることが増えていると感じる時代には、雨仕舞いの考え方はますます重要になっていると受け止めています。
軒あり住宅の良さ
一方で、軒がある家には、昔ながらの知恵が詰まっています。
軒があることで、外壁への雨掛かりを減らしやすくなります。
窓まわりや玄関まわりも、雨に濡れにくくなります。
外壁の汚れや劣化を抑えやすくなることもあります。
国総研も、軒の出の役割として、外壁への雨掛かりを少なくして雨漏りリスクを低減すること、そして夏の日射熱を避けることを挙げています。
これは、日本の気候に合ったとても大切な考え方です。
日本は、雨も多く、夏の日差しも強い国です。
昔の日本家屋に深い軒が多かったのは、デザインだけではありません。
雨から家を守る。
夏の日差しをやわらげる。
外壁や窓を守る。
室内を快適にする。
そうした暮らしの知恵がありました。
軒がある家は、外観に落ち着きも出やすいです。
水平ラインがきれいに出ると、建物に安定感が生まれます。
和モダンの家。
平屋。
自然素材の家。
落ち着いた雰囲気の家。
日射をコントロールしたい家。
こうした家には、軒のあるデザインがとても合うことがあります。
軒ありにも注意点はあります
ただし、軒があれば何でも良いというわけでもありません。
軒を長く出すと、外観が少し重く見える場合があります。
シンプルでシャープな外観にしたい場合、軒の出し方によっては、少し印象が変わることもあります。
また、軒を長く出せば、その分、屋根や軒天の材料、施工手間、構造的な検討が必要になる場合もあります。
敷地条件によっては、隣地との距離や建物の配置の関係で、思うように軒を出せないこともあります。
さらに、日射のバランスも大切です。
夏の日差しを遮ることは大事ですが、冬の日射をどれくらい取り込むかも考えたいところです。
特に南側の窓では、夏は日射を遮り、冬は日射を取り込むというバランスが大切になります。
軒を出せばすべて解決するわけではなく、方角、窓の位置、建物の高さ、周辺環境、敷地条件を見ながら考える必要があります。
軒の出は何センチが良いのか?
では、軒の出は何センチくらいが良いのでしょうか?
これも、一概には言えません。
ただ、国総研の資料では、壁面累積雨量や日射の目安から、軒の出はおおよそ60cm以上が望ましいと説明されています。
もちろん、これはすべての家にそのまま当てはまるわけではありません。
地域の風雨環境。
建物の方角。
外壁材。
屋根形状。
敷地条件。
隣地との距離。
デザインの方向性。
コスト。
日射取得の考え方。
こうした条件によって、最適な軒の出は変わります。
ですので、
「絶対に何センチ必要です」
と単純に決めるのではなく、家全体のバランスで考えることが大切です。
軒を出すのか。
軒を抑えるのか。
庇で補うのか。
窓まわりの防水をどうするのか。
外壁材やメンテナンスをどう考えるのか。
こうしたことを、設計段階で丁寧に見ていく必要があります。
デザインと耐久性のバランス
家づくりでは、デザインはとても大切です。
毎日見る外観ですから、
「かっこいい」
「好き」
「帰ってくるたびに嬉しい」
と思えることは、本当に大切です。
軒ゼロのシンプルでモダンな外観が好きな方もいます。
軒のある落ち着いた外観が好きな方もいます。
どちらも良いと思います。
かなう家としても、お客様の好みを否定するのではなく、まずは
「あ〜したい」
「こ〜したい」
を大切にしたいと思っています!
ただ、そのうえで、良いことだけでなく、注意点もきちんとお伝えしたいです。
軒ゼロにするなら、雨仕舞いと防水の考え方をしっかり確認する。
軒を出すなら、デザインやコスト、敷地条件、日射のバランスも考える。
どちらを選ぶにしても、見た目だけではなく、長く安心して暮らせるかを考える。
これが、とても大切だと思います!
かなう家としても、丁寧に向き合いたいところです
正直に言うと、かなう家の家でも、軒ゼロに近いデザインはこれまで多く採用してきました。
シンプルでかっこいい外観になりますし、お客様からも好まれるデザインです。
だからこそ、今回のようなテーマは、他人事ではありません。
私たち自身も、あらためて丁寧に見つめていきたいところです。
最近の雨の降り方を見ていると、これまで以上に、屋根、外壁、窓まわり、雨仕舞い、排水、メンテナンスの大切さを感じます。
家は、完成したときにかっこいいだけではなく、建てたあとも長く安心して暮らせることが大切です。
そのためには、設計の段階から、
雨がどこに当たるのか?
水がどこを流れるのか?
どこに負担がかかるのか?
将来どこを点検するのか?
メンテナンスしやすいか?
そういう視点も必要です。
これは、お客様を不安にさせるための話ではありません。
むしろ、安心して家づくりをしていただくために、知っておいてほしい話です。
軒ゼロにしたい方も、軒を長く出したい方も
軒ゼロにしたい方も、もちろんいらっしゃると思います。
その場合は、シンプルでかっこいい外観を活かしながら、雨仕舞い、防水、外壁材、メンテナンスまで考えていくことが大切です。
反対に、軒を長く出したい方もいらっしゃると思います。
その場合は、雨や日差しから家を守りやすい良さを活かしながら、デザイン、コスト、構造、敷地条件とのバランスを考えていくことが大切です。
どちらにも正解があります。
ただし、それは
そのご家族の暮らしに合っていれば
という条件つきです。
外観の好み。
土地の形。
方角。
まわりの建物。
予算。
メンテナンスの考え方。
平屋か二階建てか。
窓の取り方。
雨や日差しへの備え。
こうしたものを総合的に見て、決めていくことが大切です。
最後に
今日は、少しマニアックに、屋根の軒について書いてみました。
軒ゼロは、シンプルでスタイリッシュな外観をつくりやすい魅力があります。
一方で、外壁に雨が当たりやすく、屋根と外壁の取り合い部分の雨仕舞いには、より注意が必要です。
軒ありは、雨や日差しから外壁や窓まわりを守りやすく、日本の気候にも合った昔ながらの知恵があります。
一方で、デザインやコスト、敷地条件、日射のバランスも考える必要があります。
つまり、
軒ゼロが悪い、軒ありが正解
という話ではありません。
大切なのは、それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、自分たちの暮らしに合った選択をすることです。
かなう家では、デザインだけでなく、暮らしやすさ、雨仕舞い、施工品質、メンテナンス、そして長く安心して暮らせるかまで大切にしていきたいと思っています。
かっこいい外観にしたい。
軒を出して落ち着いた雰囲気にしたい。
雨に強い家にしたい。
夏の日差しも考えたい。
メンテナンスしやすい家にしたい。
そんな「あ〜したい」「こ〜したい」を、ぜひ聞かせてください!
デザイン・性能・雨仕舞い・メンテナンスまで、一緒にバランスよく考えていきましょう!
家は、見た目も大切。
でも、建てたあとに安心して暮らせることも、同じくらい大切です。
そんな家づくりを、かなう家はこれからも大切にしていきます♪
※この記事は、国土技術政策総合研究所や住宅あんしん保証などが公開している住宅の雨仕舞い・軒ゼロ住宅に関する情報を参考にしながら、かなう家代表としての考えをまとめたものです。実際の設計は、敷地条件、建物形状、外壁材、屋根形状、地域の気象条件などによって異なります。
感謝!!
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